愛した名前
これから、私が練習しない時にみんなは沢山練習できるんだ。
私は上手くなれないのに、みんなはどんどん上手くなる。
私は・・・置いてけぼりだ。
でも、笑わないわけにはいかないから
みんなに心配かけちゃ駄目だから
私、笑えない程弱くなんてないから
だから、私はいつでも笑顔をたやさない。
「よぉ!さき遅かったな?」
後ろからたくとが私の背中を叩く。
「あ、はよ」
うん・・・
まあ、顔はいいよね。
みとりちゃん・・・
お似合いかもな~。
私はたくとの顔を見てみとりちゃんを思い出す。
背の高くて、顔もいいたくとと
小柄でかわいらしいみとりちゃん・・・
絶対くっつけたい!
私はたくとを見てニヤリと笑う。
「・・なんだよっ」
いきなりの微笑みにたくとが変な目で私を見つめる。