愛した名前
「なんでも~♪」
鼻歌を歌いながら去っていく私をたくとは不思議な目で見た。
「なんかすることない~?」
私は準備をしている友達に話かける。
「さき来るの遅いんだも~ん。よしっ準備完了」
ネットの準備を終えて友達が言った。
「さっきはたくと君と話してるし・・・ちょっ、ちょっと」
そう冷やかすように言う友達がすぐに私の腕を引っ張った。
私は何かと目が点になる。
友達は小さく話し始めた。
「いつ告るの?」
「はぁ?!」
いきなりの問いかけに、つい声が出る。
「あれ?もう告った?あ、告られた系?!」
意味のわからない事を言う友達にため息をつく。
「告ってもないし、告る気もないし、告られてもない!」