愛した名前

けいはまたギュって強く私を抱きしめた。


「まじ、焦ったし。さきが退院した日のメール・・・」


あ・・・


あの時、あきらが好きだと思ってた私にメールをしたけい。


その瞬間にあれ?って思った。


入院中、ずっとメールもくれなかったけいからの久しぶりのメール。


あきらを好きだと思ったのは、けいと繋がっていれなかった寂しさからだったのかもしれない・・・。


やっぱり、私って弱い そう思った。


でも、人って支えあって生きていく生き物。


これからは、けいと支えあって生きていきたい・・・。



あきらには、ちゃんと謝ろう。


期待させちゃってごめんね。


でも、やっぱり私は始めてけいとメールをしたときからけいに恋してたの。


けいが大好きだったの。


私には、けいじゃなきゃだめみたい・・・。



「なあ・・・俺の彼女になって?」


これは・・・告白?


ん?


てか、告白でもなんでもいい。


凄く、嬉しい言葉・・・。


でも、ちょっといじわるしてみる。


いつもはクールで勝てないけど、今、私が上って感じじゃない?


なんて・・・。


「なんで?」


「俺だけのものにしたい・・・」


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