甘々先生。
クラスメイト
あれから、ちょっと経った。
ちょっとって言っても、あたしにとったら長い。
先生と喋っていない。
目すら、あわせていない。
先生が、あたしを避けている。
それは、わかってた。
だからあたしも、先生に関わるのをやめた。
嫌われているのに、好かれようなんて、ただの空回りでしかないんだから。
それで傷つくんだったら……
「おいっ!どうした??」
頭上から振ってきた、教科書があたしの頭に直撃する。
「いたっ!」
誰だ?
あたしは落とした奴の顔を見ようと、顔を上げた。