甘々先生。

放課後。

あたしは一人教室に残っていた。

それはもちろん、先生を待つため。


帰り、青葉に『頑張ってね』って言われた。


ほんと、頑張んないと、あたし。



「おぉ、待たせたな」


先生……


「で、相談ってなんだ?」


あたし、


「赤西?どうした?」


あたしね……


「おーい??」


先生のこと


「あかに……」

「……きっ」


かすれた声。

はっきりと言えなかった言葉を、あたしはもう一度言った。



「好き、先生のことが……好きっ」




< 11 / 157 >

この作品をシェア

pagetop