甘々先生。
「赤西……」
先生はあたしの頭を撫でた。
あたしは顔をあげた。
優しく微笑んでいる先生。
「大丈夫だよ。俺が好きなのはお前だから」
そう言うから、
学校とか、そんなの関係なしあたしは先生に抱きついた。
「おわっ、ちょっ……ここ学校!」
しかも職員室前。
自覚しておきながら、離れないあたし。
「おーい」
困った声を出す先生。
「好き」
あたしは聞こえるか聞こえない声で言った。
でも先生はその言葉に
「俺もだよ」
そう言ってくれた。