甘々先生。
告白
「実夏、先生モテモテだねぇ」
昼食の時間、屋上から見える先生を見ながら、親友の青葉が言った。
先生は数人の女子から腕を引っ張られ、ドッジボールを誘われている。
漫画の世界みたい……
あたしは不思議とそう思った。
「別にいいよ。どうしようもできないし」
あたしは食べかけのサンドウィッチを頬張った。
「へぇー」
不適な笑みを浮かべた青葉。
「なによ」
「べっつにー」
ほっんと、長年青葉と親友やっているが、考えていることがわからない。
「告白しないの?」
いちごみるくを飲みながら青葉が聞いて来た。
青葉には言ってある。
あたしの先生に対する気持ち。
だから、相談にもよくのってもらっている。