甘々先生。

告白


「実夏、先生モテモテだねぇ」

昼食の時間、屋上から見える先生を見ながら、親友の青葉が言った。

先生は数人の女子から腕を引っ張られ、ドッジボールを誘われている。


漫画の世界みたい……

あたしは不思議とそう思った。



「別にいいよ。どうしようもできないし」

あたしは食べかけのサンドウィッチを頬張った。


「へぇー」

不適な笑みを浮かべた青葉。

「なによ」

「べっつにー」

ほっんと、長年青葉と親友やっているが、考えていることがわからない。




「告白しないの?」

いちごみるくを飲みながら青葉が聞いて来た。

青葉には言ってある。

あたしの先生に対する気持ち。


だから、相談にもよくのってもらっている。



< 6 / 157 >

この作品をシェア

pagetop