甘々先生。

なんであたしこんなにキスに執着してんだろ。

別に、しなくたって好きならそれでいいじゃん。


そう思っても、先生を見ると、頭の中にキスシーンが思い浮かぶ。

首を大きく振っても、頭を叩いても、それは消えることなく、どんどん広がっていく。



下校時間。

帰ろうとするあたしに、

「赤西、ちょっといいか?」

先生があたしを呼び止めた。


青葉にはさきに帰ってもらい、あたしは先生の後を付いていった。


来た場所は、資料室。

なんだろ?


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