あたしの王子様

「大丈夫。俺がついてるっ!!」
ニッコリ笑った英介を見て緊張の
糸が一気に解けた。
「ありがとう!!」
あたしも英介に笑って返した。

「英介~!!おはよっ!!」
後ろを見ると、男の人が手を振っ
ている。
「おうっ!康太!!」
近づいて来る人は英介の友達らし
い。
その人は、女の子と手を繋いでい
た。

「あれっ?この子、誰?」
英介の友達はあたしの方を見た。
「この子は、桜井日向♪ちょっと
事情があって今、一緒に住んでる
☆」
「へぇ~、そうなんだ~☆
俺、英介の親友の山本康太!よろ
しくね♪」
康太君は、英介と同じくらいカッ
コいいのにおもしろい感じの人だ
った。
「タメ口でいいよ☆」
「はい…。」



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