あたしの王子様

部屋着に着替えてリビングに行く
と、英介がスエット姿でソファー
に座っていた。

「日向。ココア作ったから、どーぞっ♪」
テーブルの上には、あたしの分の
ココアが置いてあった。
あたしは、英介の隣に座って
ココアを一口飲んだ。
「…熱ッ!!」
思った以上に熱かったココアで
あたしは舌を火傷した。
「大丈夫か!?」
あたしの方を向いた英介は心配そ
うにしてた。
あたしは無意識に英介をじーっと
見ていた。

柔らかそうできれいな暗い茶色の
髪。
二重で優しい目。
あったかそうな大きな手。

あたしは思った。
“カッコいい”って…



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