あたしの王子様
先輩は、メガネをかけた。 この人、どっかで… 「あっ…!」
「わかってくれた?」
携帯、落とした人だ!
「はい。」
メガネがないと全然違う人みたい。
あたしの気持ち、言わなきゃ!!
「ごめんなさい。…あたし、先輩とは付き合えません…。」
ちゃんと言えた。
「そっか…。」
先輩は残念そうな顔をした。
何か、この空気嫌だな…
キーンコーンカーンコーン…
タイミング良くチャイムが鳴った。
「…じゃ、あたし戻りますね。」