あたしの王子様

さっきのジュースのおかげで、
ちょっぴり気持ちが落ち着いた。

「俺、川原英介♪!!」
彼はニッコリして言った。   「あっ、あたしは杉浦日向です…。」
「よろしくね!日向♪」

い、いきなり呼び捨て!!
まっ、いいや…
「よろしくお願いします…   えーっと…」
なんて、呼べばいいの?
「俺のことは英介でいいから☆」
「はい…」
“英介”かぁ〜…
なんか呼びずらい…

「敬語もナシ!!」
「はい…じゃなくて、うん。」
「よくできました♪」
そう言って英介は
あたしの頭を撫でた。


なんかあたし、英介のペースに
乗せられてる!?

こうして、1人暮し初日を迎えたのでした。



< 9 / 45 >

この作品をシェア

pagetop