アイツの彼女~どうしても、守りたかったもの~
俺とアイツはそのことを楽しんだ。

誰一人として、俺たちを区別することは出来ない。

そのことを利用して授業中だって入れ替わったし

まわりの人間がそのことに驚くたび二人で笑いあった・・・・。

おかしくておかしくて狂ったように笑ってた・・・。

それと同時に、二人は何度空しさを味わっただろう。

俺たちを区別できる奴はいないんだと・・・、

行き場のない痛みを俺たちは無理やり飲み込んだ・・・・。

俺は言った、

『俺たちを・・・・、俺とお前それぞれを一人の人間としてみてくれる奴はいるのかな・・・・。』

アイツは何も言わずただ切なく顔をゆがめて笑ってた・・・・。
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