記憶・・・
夕飯の後片付けを素早くすませ、一先ず休憩した。


ひろゆき君は携帯をチラッと見ると、

「そろそろバイト終わる頃だな…」

と呟いた。


辺りはすっかり暗くなり、外灯の周りには無数の虫が飛んでいる。

「じゃあ俺、つよしを迎えに行ってくるわ!」


と言い残し、車に乗ってどこかに行ってしまった。


「ねぇ、つよし君って誰?」


私は初めて聞く名前だったため、さやかに聞いてみた。


「あれ?ごめん!言ってなかった?つよし君はけんたとひろゆき君の友達だょ。今日バイトなんだって。それで今ひろゆき君が迎えに行ったんだょ。ちなみにけんたと同い年なんだ。」


聞いてないよぉ〜。でもあと一人誰か来るみたいなこと言ってた気がするなぁ。

「そうなんだぁ。人数多い方が楽しいねぇ。」


と言いながらも内心ではちょっと焦っていた。


男の子にあまり馴れていないのにいきなりキャンプとは…
今頃になって緊張してきた。
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