ネット彼氏
『ご、ごめんなさ…い…』
どうしよ………今、私……泣いてるよ…。
「泣くなバカ」
『へ?』
「泣きやまねーと、殺す」
『Σひぃっ』
金髪の不良さんの言葉により、涙は引っ込んだ。
「つか、どけよ」
『す、すいません』
あぁ………死ぬのかなぁ…
出会い系サイトに登録した天罰かなぁ…?
「んな、脅えんなよな」
『え、?』
「別に、弱ぇ女には手は出さねーから」
………い、意外と…いい人なのかな?
すると、ゆんちゃんは金髪ピアスさんの手を踏んだ。
「…都から退けや、あほんだらァ」
『え、?ゆんちゃん?
喋りかた違うくない?』
「はよ退けや」
「何で関西弁なんだよ!
つか、コイツが俺に乗ってんだよ!
退けねーんだよ!」
「…都、おいで?」
ゆんちゃんは、私に優しく微笑んだ。
『う、ん』
私は、ゆっくり金髪ピアスさんの上から退いた。
「…………あ、パンツ見えた」
『ひぁ///
やっ///あのッ』
「何見てんの?!
都、早くおいでっ」
『ゆ゛ん゛ぢぁ゛ん゛』
私は、羞恥心とゆんちゃんの優しさに涙が溢れた。