ネット彼氏
不良さん
『ん。。。』
今何時…?
『ぎゃぁぁああ!
8:15ーーーーーーっ
遅刻するぅぅううっ』
た、大変だよっ
『お母ぁぁぁさぁぁん』
「朝から煩い。
…母さんなら、仕事だ…」
『お兄ちゃんっっ
何で、起こしてくれなかったの?』
「…別に…」
『はぁ…』
とりあえず、支度して行こう…。
8:30
『…いってきます』
「…あぁ」
家の中では、明るくふるまっている私。
でも、外では違う。
外は怖い。
昔、私は変な男達に連れていかれそうになったコトがある。
まぁ…お兄ちゃんが助けてくれたんだけど…
それ以来、私は男の人が少し怖い。
でも、彼氏は欲しい。
だから、私は出会い系サイトに登録したの。
え?もっと怖いだろって?
…うん、そうだね。
でも…会わなかったら、大丈夫でしょ?
『あ、学校の門……閉まってる』
…登るしかない…よね?
『…よしっ』
ガタッ
私が、門に足を掛けると門が小さく揺れた。
『ひぃぃっ』
一番上まで登れた。
その時だった。