ネット彼氏
それからは、いつも通りに授業をした。
キーンコーンカーンコーン
「終わったぁー!」
『お疲れ様、ゆんちゃん』
「都もお疲れー!
どう?一杯行く?」
『何よそれー?
飲みに誘う人?』
「当たり〜」
ゆんちゃんは、ダブルピースをしながら言った。
『ごめんね。
今日、お母さんいないから…ご飯作らなきゃいけないの』
「そうなの?!」
『うん』
「じゃあ、あたしも手伝う!!」
『うん………ん??
いや、いいよっっ』
「今、うんって言った!」
『うんって言ったよ。でも、いいの!』
「どゆこと?」
『ノリで言っただけだから』
「やっぱそうか…」
ゆんちゃんは、ちょっと寂しそうに苦笑した。
『気持ちだけで嬉しいから』
「そっか。
じゃ、今度手伝いに行く!!」
『あはは!ありがとう』
「うん♪」
ゆんちゃんは、あっさりひき下がってくれた。
帰り道は同じだから、途中まで一緒に帰ることにした。
「でね、弟がついに反抗期突入なんだ〜」
『大変だね…』
「もう困っちゃってさ…。
【お姉ちゃん、ナイトラブ、楽しい?】って…」
『いや、それ………思春期じゃない??
と言うより、思春期って早くない?
いくつ?』
「小4だよ」
『…早くない?』
「あはは♪」
それからは、今日の出来事を話しながら、歩いていた。