ネット彼氏
「でね〜」
『うんうん』
私達が、話しに花を咲かせている時だった。
「ぎゃははは!
お前、マジかよ〜」
「英紀ひで〜。
マジだって!」
「ホントかよ?」
「勇気もヒデーな。
マジだって!!ホラ」
「すげぇ。マジかよ?!」
明らかに、【俺達不良です★】なーんて、オーラを放っている高校生がいた。
「あ」
何?!
ゆんちゃん、いきなり口を金魚みたいにパクパクさせないでよ。
『ゆんちゃん、どうしたの?
知り合い??』
「なわけないでしょ!
あの金髪ピアスの人!
今朝、言ったでしょ?
イケメンが来たって」
『金髪ピアス?』
どれどれ…?
私から見て、
右が黒髪の銀メッシュ
左が茶髪の赤メッシュ
真ん中の人が、金髪ピアス
だった。
あれ?
金髪ピアス?金髪ピアス?
なんか、今朝も…この金髪ピアスさん…見たような………。
『あ』
思い出した。
今朝、私のパンツを見て私の恥じらいという顔を見た人だ。
…………ヤバくないですか?
また、絡まれる…とか?
『ゆんちゃん、行こ』
「えぇー。なんで??」
『行こ』
「なんでー?」
『行こ、とりあえず、行こう』
「なんでよー」
「そうそう〜」
『なんでって…それは…
は?』