白き旋律
* * *


「あいつら露骨すぎんだろ…」

「だよ…ね…」

「…とうとう今日…なんだな…。」

「うん。」

「なんか早かったなー。紀紗と過ごした1年は本当に。」

「早かったね…なんかあっという間だった。」

「でも、あっという間だったけど…
俺にとってはすごく大切な時間だった。
紀紗に出会えて…本当に良かった。
ありがとう。」

「私も…
悠夜に出会えて良かった。
私、悠夜に笑顔…たくさんもらった…」


「紀紗ー!!そろそろ時間よー!!
行くわよー!!」

「はーい!!
それじゃ…悠夜…さよ…」


俺は行こうとする紀紗の腕をつかんだ。

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