HUMMING LIFE
「きゃ…宏香、やったじゃん!
 誰からの手紙だろう。
 昼休み、楽しみだね!」



美嘉が興奮している。
宏香もガッツポーズを胸の真ん前で
したから、優香は喜んでるんだ、とわかった。



(まぁ、宏香が喜んでるなら
どうでも良いかなー。)



なんて、あっさり物事を片付けようとした
優香にとって、昼休みの出来事は、
あまりにも残酷だった───…


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昼休み、るんるん気分で
コンピュータールームに出掛けた宏香を、
優香と実奈と美嘉は見送った。



「誰からの手紙だろうねー?」



美嘉が、優香と実奈の顔を覗き込む。



「…さ、さぁ?」



いきなり聞かれて優香は
慌てて首を傾げた。



(全く、予想なんてつかないもん…。)



「…」



顔を覗きこまれた実奈は、
無表情で黙っていた。



(せっかく可愛らしい実奈なんだから、
笑顔すれば良いのになぁ…。)
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