HUMMING LIFE
「…もうっ!
 酷いよ!」



宏香は落ち込むというより、
激怒していた。



ここが宏香だ、と優香は思った。



落ち込むことの少ない宏香を
優香は少しだけ、
…ほんの少しだが、尊敬していた。



プラス思考と言おうか…。



マイナス思考気味の優香は、
テストの点が下がっただけでも
落ち込むのであった…。



「本当!
 酷過ぎるよ!」



美嘉もこれしか言うことが
見つからないのかもしれない。



実奈は空をボーっと
見上げていた。



まるで、関心がないかのように───


第3章:おわり
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