HUMMING LIFE
「ん?」



「花梨ちゃんって子、
 私のクラスに来たの。
 新しい子ですか?」



ある程度確信を持ちながら、
花梨のことを訪ねた。



「えっ…あ、あぁ。
 そうよ、お友達になれた?」



「はい、なれました。」



(多分、なれたんだよね?)



「他の塾から来たの?」



ここが一番気になる部分。
優香は、ドキドキしながら訊いた。



「え…えぇ、そうよ…。
 Nだったかしら、Sだったかしら…?」



少しうろたえたように見えたけど、
気のせいだと踏みながら、
優香はカードをしまった。



「そうなんだぁ…
 だから、頭良いんだ…。
 いきなり上級に入ったから
 ビックリしちゃって。」



「そうよね…!」
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