HUMMING LIFE
なんだか、みんながそういう風に
言ってくれたのが嬉しくて、
笑顔に自然となっていた。



「おっ良いねえ。
 じゃあ秀吉が太閤検地行なったのは
 いつでしょー?」



「えっと、
 ♪秀吉が~検地行なう、十五夜に♪
 …で、1582(十五夜に)!」



(お、私知ってる!)



良かった、と安堵しながら
歴史丸暗記の歌を口ずさむ。



「おー聞いてたのか、
 だけど、そんな覚え方教えてない!」



「あはは~」



みんなの笑い声が塾内に響き、
優香は幸せな気分に浸っていた。


第4章:おわり
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