HUMMING LIFE
「あっ!宏香に優香!」



美嘉がこっちに走ってやってくるのを
見て、優香はホッとした。



「美嘉…。」



「どうしたの?!
 宏香、大丈夫?!」



美嘉が宏香の背中を撫で、
落ち着かせると、宏香は
ようやく顔を上げた。



「手紙…来た…。」



(手紙…。)



普通に、手紙が来たって言われても
何とも思わないのだが、
泣かれて言われると、内容が気になって
しょうがない…。



「…これ…!」



渡されて、慌てて開いた紙。



(…何これ。)



血の気が一気に引いたのが分かった。
美嘉も、言葉が出ない、という風に
首を横にゆっくりと振った。
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