HUMMING LIFE
「お待たせー!」


「全然待ってないよ!」



と、優香はニコッと笑った。



すかさず、美嘉も、そうだよ!
と作り笑いをした。



実奈は無表情で
上履きを見つめていた。



何もない一点をじっと見る。



(凄く待ったよ。)



声こそ出なかったが、
実奈の唇はそう動いた。


第1章:おわり
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