HUMMING LIFE
優香は自分が結構計算ミスを
しやすいことを知っていた。



だから、計算問題の見直しを
もう1度始めた。



2分後、



「終わり!」



田丸先生の声が聞こえた。



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優香はホッとしながら
お弁当の包みを開けた。
いつも1人きり。



だけど、優香は気にしない。



学校みたいに気を使う必要など
何もないのだ。



友達は、思うようには出来なかったが、
1人で食べている人は多い。



だから塾は優香にとって、
癒しの場所だった。



優香に憧れているグループは
あったけど、当分仲間には
入れてもらえないだろう、と
思っていた。
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