FOREVER -永遠-
ばいばい
「ばいばい」
もちろん、私がいったのは
別れのあいさつのばいばいなんかじゃない
私は、カバンを抱えて
直輝のもとからどんどん離れていった。
もしかしたら、おい抱えてきて
『まてよっ』
って、いってくれるかもしれない
でも、もう
エレベータにのっちゃった。
結局、きてくれなかった。
きっと、否定する所がないんだ。
もう、やだ
幸い、なぜか、エレベータには私しかいない
ちっちゃいし、平日だしあまり人がいないのだろう
私は、泣くのをこらえら。