キャラメル スウィート
「…アンタはあたしの母親か」
「ん〜??」
…絶対言いたくないけど。
だってあたし頼んでないし。
「…頼んでないのに、バカみたい」
「もう、亜香梨!!」
「はは、いいって」
一口飲んで、空を見上げた。
口は、いつの間にか…緩んでた。
「…ッ!」
視線を手元に戻して、サンドイッチを出す。
「…げ」
「?どうかした??」
覗き込んだ柚姫が、納得したように笑う。
…うわ、最悪。
もう2度とこれ買わない…っ。
「何?…あ、トマト?」
「…ッ」
コイツいたの忘れてた!!
弱点バレるとか、最悪じゃん!!
「ちゃ〜んと食べなよ?
残すのダメだからね!」
「…食べるわけないじゃん」
袋に戻そうとしたそのとき、
「じゃあ俺食おっか?」
…まだいたのかコイツ…。
「恭一くん!亜香梨のこと甘やかしちゃダメだって!」
「甘やかすっつーか…このいちごホイップと交換しね?
押し付けられてさ」