キャラメル スウィート



きもちわるい…。

胸がモヤモヤする…。


「亜香梨、照れてる!?」

「…は、バカじゃないの」

「顔赤いし!」

「…ッ」


顔を触れば、ちょっと熱い。


「…話しかけんなッ」


あたしのリズムが狂ってく。

…こうゆうとこ、人間だな…。


「かーわいい♪」

「ッ、うるさい!」

「事実じゃん」


可愛いって言われるのは、キライ。

好きで可愛くなったんじゃないから。

それに…


『可愛いからって何でも許されると思ってんの?』

『アイツがイイのは、顔と身体だけだろっ』


「…ッ!」


いや、だ…ッ。

思い出したくない…ッ!!

痛む頭を抱えた。


「亜香梨、どうした!?」

「ぅるさ…何でもない、」


そう…そうだよ、心…許しちゃいけない。

つけ込まれる。

信じない

もう男なんて、信じない…


「保健室行ったほうが…」


出された手を、振り払った。



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