キャラメル スウィート
*近付くココロ
あれから先生が来て…あたしは寝た。
寝てもアイツの顔が出て来て…
胸が痛くなった。
「亜香梨〜?大丈夫??」
「ん…柚姫?」
名前を呼んだと同時に、カーテンが開く。
「大丈夫?」
「うん、もう行く」
「そっか…」
柚姫と並んで歩く。
なんだろ…何か変。
「6限サボっちゃう!?
どうせ生物だし!」
「うん」
柚姫の明るい性格にいつも救われる。
あたしが言うまで待ってくれたり…。
「…ありがと」
照れくさくて、すごい小さい声で言った。
「何か言った〜?」
「何でもない」
あたしが今でも柚姫と一緒にいるのは…柚姫が信じてくれたから。
「あー気持ちいー!ねむーい!!」
「うるさーい…」
「やんッ!そんなうざそうな顔しちゃ美人が台無しよー♪」
「ご忠告どーも」
いつもの場所に座って、空を見上げる。
屋上は風が気持ちよくてスキ…。
「…あのさ」
「うん?」
話そう、全部。