キャラメル スウィート
カランカラン♪
「「こんにちは〜♪」」
入った瞬間に動物たちの声が聞こえてくる。
近くにいたヨークシャー・テリアのネネを抱き上げる。
「ただいま、ネネ。
いい子にしてたか〜?」
「ワンッ♪」
「ん、いい子いい子ッ!
じゃあ着替えてくるね」
「ワンッ」
ネネの頭を撫でてみんなに挨拶していくと、30分経ってしまった。
やば…桐生さんに怒られる…。
見つからないようにと更衣室へ向かう。
柚姫のヤツ…置いてったな。
ドアノブに手をかけた瞬間、
「わッッッ!!!!」
「――ッ!!」
―ガツッ
「いたぁい!」
ビクついたせいでドアノブに手が当たった。
ジンジンとした手を握りながら後ろの人を睨む。
「…げ」
「げ、とは何だげとは!
お前遅いんだよッ!」
でこぴんを避ける。
「〜…避けやがって…」
「だって桐生さん力強いんですもん、ゴリラ並に」
「ゴリラほどはねぇよッ!」