キャラメル スウィート
レモン味のガムを口に入れる。
このスッとする感じがスキ。
「それかもっと好き好きオーラ出すとかぁ!」
「何ソレバカじゃないの」
「も〜ッ!」
だって好き好きオーラって…。
うわ、思っただけで首痒くなってきた!
「亜香梨はもっと言葉とか態度に出そうよ!」
そんなこと言われてもねぇ…。
「確かに好きだけど、これ以上近付きたくないって気持ちもある」
「亜香梨…」
だって近づかなきゃ傷つかないし。
ずっとそうして来たんだから…。
「急に変えるのは難しいよ」
「…そうだよね。
じゃあちょっとずつね!」
「うん」
…それにしても恭一遅くない?
いつもなら3分しないで来るのに…。
まさか何かあったとか?
「あたしトイレ」
「ふふ、そんなに恭一くんが心配〜?」
「ッ…柚姫?」
口元を引きつらせて柚姫を見た。
「幼なじみなめないでよね☆」