キャラメル スウィート



「…はぁ」


にやにやする柚姫と距離をあけて歩く。

何でこうゆうときバレるんだろ…。

いつもはバレないのに。







「あれ〜?恭一くんいないねぇ〜」

「…」


ほんとにいないし…。

あぁ、もう…どこいんのよ。


「…ぁ」

「あぁ!?あれ恭一くん…!?」


10メートルくらい先にいる恭一。

…告られてる。


「あれ、2年の先輩だよねぇ…」


柚姫の声が遠くで聞こえる。

必死に恭一に想いを伝えるセンパイ。

あたしはそんなこと出来ない。

やっぱ恭一も素直なほうがいい?


「男って…素直なほうが好きなのかな」

「!?…そ、そうなのかなぁ…?」


そうなんだ…。

眺めていると、2人が近づいた。

…キスするの?

…やだ――ッ!!


「恭一ッ!!!!」

「「「!」」」


恭一があたしを見る。

センパイも、多分隣にいる柚姫も。

でもそんなの関係なくて。



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