キャラメル スウィート
“そこ”にいて欲しくない。
“こっち”に来て欲しい。
「早く…来て…?」
そばに居てくれないと不安になるから。
「…〜ッ!!!!」
センパイに何か言って、こっちに走ってくる。
それと同時に心が落ち着いていく。
「おそ…ッ!」
「亜香梨〜〜〜ッ!!!!」
「――ッ!?」
ぎゅっと抱きしめられる。
恭一のギラギラの金髪が頬にかかった。
「な…にすんのッ」
どきどきが伝わらないように引き離すけど、倍の力で抱きしめられる。
「あぁもうまじやべぇ!!!!
亜香梨可愛すぎ!!!!」
「は、はぁ!?
いいから離しなさいよ!」
「嫌だ、もったいない!
可愛すぎなんだよこのやろー!!」
可愛いのはアンタだっつーの!!
体温が上昇していくのが分かった。
「亜香梨顔真っ赤!」
「な、アンタもでしょ!?」
仄かに赤い、恭一の頬。
でもにっこり笑う顔はいつもと同じで、なんかどきどきする。
「あ、そうだ!
亜香梨アド教えて♪」