キャラメル スウィート



「は、なん…」


いや、待てよ…?

教えたらメール出来るんじゃん?

そしたらちょっとは素直になれるかも…。


「…イイケド」

「よっしゃー!!!!」


やっぱり嬉しそうな顔する恭一。

そんな恭一を見てるとあたしまで嬉しくなる。

隣でにやにやする柚姫を無視して赤外線で送る。


「いつならメールしていい!?」

「…いつでもいいけど」

「おっけ!
 じゃあ夜メールする♪」


にやける口を抑えて教室に行く。

夜が楽しみ…だ。







…思ったけど、夜っていつ?

今は20時43分。

十分夜だよね…。

あたしからする?

や、それはちょっと…。

とりあえず設定しとこ。

ランプは黄色で、着信は…。

そのとき、避けていた曲を押してしまった。


♪君だけを愛してる
 この想いが見えてるかい?
 この胸は君への想いがありすぎて息ができないよ〜♪


「ッ…!!!!」



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