キャラメル スウィート
ねぇ…何で…?
【何で恭一はあたし何か好きなの?】
少し悩んだけど…送信した。
恭一は何て書くんだろう…?
…数分待っても返事は来ない。
…やっぱり、恭一も…か。
諦めてベッドに潜り込んだ。
涙を枕に押し付けて…。
朝、起きたらメールが来てた。
…恭一のばか。
もう遅いんだよ。
やっぱり男なんて、信じない。
そのメールを見ずに家を出た。
「亜香梨おはよ〜!」
「…はよ」
隣の家から柚姫が出てくる。
あたしと柚姫はお隣さん。
「ねぇねぇ、今日の朝さー!」
いつも入ってくる柚姫の声も、届いて来ない。
戻せるのは1人だけ。
…ねぇ、恭一…
泣きそうになる自分を抑えて学校に向かった。
珍しく人がいる隣の席。
寝てるのか、近づいても反応がない。
「…きょ」
「亜香梨!?何でメールくれねぇんだよ!?!?」