キャラメル スウィート
「こっちは璃絲 亜香梨!
俺の好きな人!」
「「ッ!」」
な、何言ってんのこいつ…っ!
口緩むし…!
恥ずいー…。
「…へぇ?」
うわ、やな反応。
「で、こっちは…」
「恭ちゃんの恋人の絵里奈でーす!」
「…は?」
こいびと…?
誰の?…恭一の??
「何言ってんだよ…」
呆れた顔する恭一。
うそだよね?
…うそって、言ってよ。
「ねーっ、恭ちゃん!」
「はぁ…またかよ」
…何で、うそって言わないの…?
事実だから?
あたしのこと、好きって言ったのは…??
「…そう」
やっぱり…やっぱり、信じない。
「亜香梨??」
不穏な空気を感じたのか、柚姫が見てくる。
柚姫…やっぱり、だめだよ。
「なぁ、絵里奈も一緒にメシ食っていいか?」
「え?えり、お弁当もお金もないよ〜」
「俺もねぇんだよなぁ。
あ、亜香梨貸してくんね?」
「は?」