キャラメル スウィート



だって…笑う必要ないし。

そんなあたしだから接客はムリ。

レジには柚姫が立って、あたしは犬猫のお世話。


「散歩行ってきまーす」

「あッ、待った待った!
 俺も行くって!」


奥でトリミングしていた桐生さん。


「行ってきまーす」


を、スルーする。


「オイイイィィィィーーーッッッ!!!!」


ああ、いい天気…。


「「「ワンワンッ」」」

「ふふ…♪」


5匹の犬たちと、綺麗にされた道を歩く。

太陽の光で青葉がキラキラと輝いた。

歩いていくと人がたくさんいて…。

あぁ…うざ。

あ、わかったと思うけど毒舌なんだよね。

特に男。

まあ、嫌いだし。


「〜…ッ!」

「…?」


特に人が多いところが騒がしい。

めんどくさそ…別の道行こう。

違う道を行こうとしたのに、1匹の犬が人混みの中に向かっていく。


「ッ、ちょっと…!」


その犬につられて他の犬までその方向に寄っていく。



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