キャラメル スウィート

やっぱり、我慢しちゃだめだ。


「ねぇ、恭一…どっち？｣

「っ…俺は、｣


これで恭一があの子を選んでも、仕方ない。

それでも好きなんだ。

この気持ちに…嘘は吐けないから。


「…やっぱ選べねぇよ！
　亜香梨は好きな女だし、絵里奈は妹だし…｣

「「…はぁ？」｣


いもうと？

は、ちょ…もう１回言えよ。


「妹？って言った？｣

「あ？そうだけど？｣


ちょっと…待ってよ。

ほんとにこの子恭一の妹!?


「あーあ…バレちゃった。
　もう、恭ちゃんってほんっとにバカ｣

「あぁ!?何か言ったか絵里奈!!｣

「べーつーにー？｣


え…これが本性？

うわ…人のこと言えないけど、性格わるー…。

さっきまでのブリっ子は何だったわけ？


「亜香梨さんですよね？
　恭ちゃんお願いしますねっ！｣

「え、あ…うん。え？｣


何この変わりよう…こっちが困るわ！


「恭ちゃん、ジュース買ってきてよ。
　りんごね♪｣