キャラメル スウィート
「ごめん…」
あたしは兄妹いないから、こうゆうときどうしていいかわかんない。
とりあえず、絵里奈の頭を撫でてみた。
お父さんがあたしにしてくれたように。
「〜っもう、許しちゃう!」
「へ?…ありがと」
よくわかんないけど、あたしがしたのは正しいらしい。
にこにこ笑う絵里奈を見た。
あたしも妹ほしかった…な。
「亜香梨ッ!!!!」
「っ…何、恭一」
あー、ちょっとびっくりした…っ。
だって恭一、いきなり叫ぶんだもん。
「俺も!」
「…は、何が?」
主語述語を使えバカ。
「俺の頭も撫でてくれよ!」
「…っ!」
何だこの可愛い生き物!!
口尖らせて拗ねるとか…何歳ですかー!?
くそ、相変わらずドツボ突いてきやがる…!
ぽふ、と犬を撫でるようにする。
髪の毛やわらか…何気サラサラだし。
目を瞑ってちょっと下を向いて笑ってる恭一。
「〜〜〜っ」
か わ い す ぎ る !!!!
「恭ちゃんがそんな顔してるの初めて見たー」