キャラメル スウィート
神社は例年通り人が多くて嫌になる。
気のせいじゃないけど、視線感じるし。
女2人だとこーゆーとき面倒なんだよね…。
「ねぇ君たち、良かったら俺たちと――…」
全て言い終わる前に柚姫の腕を掴んで離れる。
後ろから何かゆってるけどムシ。
あーゆー風な奴等、ろくなのいないんだから。
「ねぇ亜香梨、かき氷あるよ!」
「え、まじ?食べたい」
お祭りって言えばかき氷でしょ!
あたしは断然いちご派。
声かけてくる奴等をムシして列に並ぶ。
柚姫はいろいろ混ぜるの好きだけど、理解できない。
食べた後の舌考えればいいと思う。
列は女の子がいっぱいいて、結構待たなきゃっぽい。
柚姫とどーでもいい話をして、地道に進んでく。
そしてやっとうちらの番。
「いらっしゃいませ!
何にしますかーっ?」
「えっと、いちご1つと………ん?」
メニューから視線を下にすれば…見慣れたギラギラの金髪。