キャラメル スウィート



周りなんか気にせず、その顔を見つめた。

女の子ばっかだったのは、このせいか…!


「亜香梨!?何やってんだよ!」

「…それこっちのセリフなんだけど。
 とにかくいちご1つ」

「恭一くんじゃーんっ!
 あたしレモンとグレープとピーチとコーラとメロンとオレンジのごっちゃね!」


タオルを頭に巻いて白のタンクを着た姿は、正真正銘の恭一。

誘ってこないと思ったら、バイトしてたわけ…?

この駄犬が…っ!!!!


「何だよーっ!
 亜香梨人混み嫌いだから来ないと思ってたのに…!!」

「ちゃんと確認しなきゃねー?」


悔しがる恭一を見てケラケラ笑う柚姫。

でも、その手はきちんと動いていて…。

もうすぐで、離れなきゃいけない…。

…せっかく、会えたのに。

浴衣に対してノーコメントだし。

別に褒めて欲しかった訳じゃないけど。



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