夢と現実
「僕おじさん好きだよ」

「どうして」

「どうしてどうしてなんて言うの?」

「おじさんはどこもいいところがないから」

「そんなの関係ない」

「関係あるさ」

「僕が好きなんだからいいんだよ」

「…」

「おじさんのいいところは僕に好かれてるところ」


また、あの笑顔で笑う。

たまらなく愛しい。
あの屈託のない笑顔で。

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