夢と現実
憎い。

憎い。

憎くてたまらない。



…10年間、必死で働き、汗をかいた仕事場。


『もう来なくていいから』


そう言って、いとも簡単に俺の築き上げてきた城を、ささやかな城を壊した。


そこにいるのは、確かに男をクビにした人間だった。

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