君と生きる【実話】
「‥もしもし」
深呼吸して、ためらいがちに電話をとった
「瑠奈〜やっと出たな」
懐かしく感じる雅也の声
その声は安堵に満ち溢れていた
「‥ごめん」
「まぁ慣れてるし〜笑」
ほんと、瑠奈は何回同じ過ちを繰り返すのだろうか
わざと明るく振る舞ってくれる雅也に、感謝した
しばらく他愛もない会話をしてたが、
「智也のことだけど‥」
心臓がドクンと波打つ
そして話は、本題へとはいっていった
隠された真実が
説き明かされる‥
―‥
気付けば、瑠奈は走っていた
どしゃぶりの雨の中を、傘もささずに
携帯だけを握りしめて‥
目的地はもちろん
智也のもと―‥
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