君と生きる【実話】
「どこ行ってたんだよ」
光星が明らかに怒ってるのがわかる
智也といる間、光星からの電話やメールは全部シカトしていた
「どこだっていいじゃん」
瑠奈は冷たく言い放つ
愛する人が病に侵されている
そんな現実を知って、他の男と仲良く話してられるわけがない
「どうせ男んとこだろ」
突っ掛かってくる光星に苛々が募っていく
「‥だったらなんなの?あんたに関係あんの?納得して付き合ったんじゃないわけ?」
瑠奈の言葉に一瞬、光星が悲しい目をしたのがわかった
「‥ごめん。連絡しなかったのは悪かったよ」
このまま一緒にいたら、全てを八つ当たりしてしまいそうな気がする
そう思ったから、携帯を片手に部屋を出ようとしたら、光星に行くてを阻まれた
「浮気なんかしてんじゃねーよ」
浮気‥?
「浮気じゃないから」
智也への気持ちが、浮気のわけがない
何よりも浮つかない気持ち
「じゃあなんなんだよ!」
「‥本気だよ」
その言葉に、光星が固まった
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