君と生きる【実話】
永遠
4月27日
その日は、いつものような普通の一日だった
朝起きて、光星のお弁当を作って、仕事に送り出す
二度寝して、起きてから家事をすませて、ゆっくりと光星の帰りを待つ
ただ一つ
ただ一つ違っていたのは
夕方に鳴った一本の電話
♪〜
光星はいつも、仕事が終わると電話をかけてきた
その日も、どうせ光星だろうと思いながら、携帯を開いた
「‥雅也?」
ドクン―
何故か胸騒ぎがした
「もしもし?」
「‥」
雅也の反応はない
「どうしたの?」
「‥」
「雅也っ!?」
その無言に、いい知れない不安を感じた
「‥る‥な」
微かに聞こえた雅也の声は、震えていた
「‥どうしたの?」
鼓動が早くなるのがわかる
「‥落ち着いて‥落ち着いて聞けよ」
まるで自分に言い聞かせるように、雅也は呼吸を整えていた
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