君と生きる【実話】
病院につくと、見慣れた顔触れがちらほらと目にはいった



何で、泣いてるの?―




「るな‥っ」



声の先には、智也のお姉ちゃんが立っていた



涙でぐしゃぐしゃの顔



みんなの泣いてる声




逃げ出したくなるような現実が、そこにはあった



無言のまま手を引かれて、病院の一室に連れていかれる




「智也‥瑠奈が‥瑠奈がきてくれたよ」






そこには





真っ白なベッドに寝てる






智也がいた―








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