君と生きる【実話】
「なぁー明日遊ぼうよ」
「‥別にいいよ」
電話口から聞こえる男の低い声
それに答える、空っぽの返事
あれから女から紹介された男と数回連絡をとり
今、会う約束をしたところ
そんな時でも瑠奈の横には、半裸の男が眠っている
たぶん、彼氏
昔と同じ
昔のように戻っただけ‥
―‥
「瑠奈、愛してるよ」
愛を囁く男
「‥ありがとう」
それを受け入れる女
そこに存在するものは‥?
自分を安売りするな
身体をだいじにしろ
そんなんじゃ幸せになれない
余計傷つくだけ
そんなこと、言われなくてもわかってる
じゃあ、何があの人を忘れさせてくれるの?
誰がここから助けてくれるの?
自分が変わらなきゃいけないのに‥
ねえ
私は、どうしたらいい?―‥
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