君と生きる【実話】
修羅場
ある時、浮気がバレた
バレたというよりは、喧嘩の勢いでバラした感じ
瑠奈は、光星の本当の性格を理解できていなかった
わかっていたら、自ら言うなんて馬鹿な真似はしなかっただろう
光星は、瑠奈に怖いほど優しい
光星を知る人、みんな言ってた
確かに外見やしゃべり方だけじゃ、普通の人なら近付けないだろう
それだけのオーラが光星にはあった
瑠奈はまだ、表の光星しか知らなかったんだ‥
「相手‥誰だよ」
「誰でもいいじゃん」
まさに、火に油を注ぐ瑠奈の一言
「‥人の女に手だした落とし前は、とってもらわねーとな」
光星は、瑠奈の携帯を奪いとって、そのまま仕事へ向かった
なんとなく嫌な予感がして、番号を覚えていた仲間に電話する
仲間達とは、智也のことをきっかけに、また前みたいに戻れていた
「‥そっか。ありがとう」
浮気した男の番号を色んなツテで調べたが、繋がることはなかった
昔、ナンパで知り合ってから、何年もの間アプローチをしてきた男
なんの気持ちもないけど、自分のせいで何かされるのはやだった
プルルッ―‥
その時、家の電話が鳴った
直ぐ様、電話にでる
「もしもし」
「俺が帰るまでに、出かける用意しとけよ」
光星はそれだけ言うと電話を切った
言われた通りに、用意をして帰りを待つ
嫌な胸騒ぎ‥
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